EMERALD


「え~・・・」

「早く」


渋々立ち上がり、みちるは世羅の後を追いかけた


1人残った美優は、教科書とノートを交互に見比べる


(・・・・・・なんか、視線を感じる・・・)


恐る恐る、美優が振り返る


「・・・確か、王子の付き人・・・」

「ジャンです」


本棚の影から、ジャンが顔を出す


「えっと・・・、日向なら今・・・」

「少し、お聞きしたいことがあります」


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