EMERALD


「じゃあ・・・」

「しかし、日向はその気持ちを忘れると言っていた」


美優の言葉に、ジャンが動きを止める


「忘れる?何故?」


眉間に深いシワが刻まれている


「相手が王子だから」

「・・・・・・??」


意味が分からない、という顔のジャン


「相手が王子なら、結果なんて見えてるじゃないか。釣り合わないし、いつかは離れる。好きな気持ちを忘れた方が、自分にも相手にも、いいと思ったんじゃ・・・」


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