EMERALD
「いらっしゃい、日向さん。あら、具合悪い?」
「はい・・・」
ふらふらと、一番近いイスに座り込む
「はい、体温計。風邪かしらね。寝るときとか、薄着だった?」
「・・・・・・38度2分」
「風邪ね。帰んなさい。・・・迎えに来れる人は、いないわよね?」
保健医の言葉に、世羅は頷く
「どうしましょうか?担任の先生に、送ってもらう?」
「大丈夫です。帰れます・・・」
世羅の言葉に、保健医が顔をしかめる