EMERALD


静かに車が動き出す


「・・・なんか、ごめんなさい・・・・・・」

「・・・気にしなくていいよ。病気の時は、甘えてもいいんだし」


微笑むレオナードに、世羅はかけられた上着を引っ張って、顔を隠す


「寒いの?」

「大丈夫・・・」


ボーッとする頭で、世羅は迫り来る睡魔と闘う


「眠いなら、眠っていいよ?」

「そんな・・・、わけには・・・・・・」


言いながら、まぶたが重くなる


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