EMERALD
言いたかったが、黙っておこう
また、話が脱線してしまう
《というわけで、忘れろ》
《何を?》
《恋心を》
しばしの沈黙
エドの目は、真剣とは言えないが、ふざけているとも言い難い
《と、言われて簡単には忘れられないよな?》
《経験者だもんな》
《うるせぇ。・・・ともかく、こういうことは時間が解決してくれる。それに、俺たちはいづれベルンハルツに帰るわけだからな。どう抗っても、結果は目に見えてるか》