EMERALD


微笑むレオナードを見つめて、世羅は思い出す


「わ、私・・・」

「ん?ケーキでいいかな?」

「そうではなくて、私、お礼をしに来たの」

「お礼?なんの?」


首を傾げるレオナードに、世羅は息を整えて、目的を伝える


「風邪のとき、一晩泊めてもらったから・・・。そのお礼を・・・・・・」

「そのくらい、大したことじゃないよ。お礼を言われる程のことじゃないから、気にしなくていいよ」


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