EMERALD


こういう【普通】の生活というものは、とても新鮮で、楽しい

いつかは失ってしまうと分かっているからこそ、楽しいのだろう


《殿下?》

《・・・なんでもないよ。エドは?》


上の空のレオナードに、ジャンが心配そうに声をかける


《エドはまだ寝てます。もうすぐ、起きるとは思いますが・・・》

《また、部屋いっぱいに目覚ましを仕掛けたのか?》


以前のことを思いだし、レオナードは苦笑いを浮かべる


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