EMERALD


別室で待っていたジャンに、絢子が声をかける


「相変わらずですね、絢子さん」

「レオナード王子に、世羅姫のことよろしく言っておいてね?私は今からフランスに帰らなきゃだから」

「わ、分かりました・・・」


華やかな香りを残して、絢子は部屋を出ていった


「失礼します、ミス・セー・・・・・・ラ・・・」


部屋に入った瞬間、ジャンは自身の目を疑った

今、自分の目の前にいるのは本当に世羅だろうか?


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