EMERALD
(帰りたくなってきた・・・)
外見を変えたって、中身は変わらない
この場に自分は相応しくないと、世羅は落ち込んでいた
「お久しぶりです、ミスター・西園寺」
「遥でいいよ、レオナード」
気落ちしていた世羅が、声が聞こえて顔を上げた
優しげな容姿の、レオナードとはタイプの違う美しさをたたえた男性
「アヤノは一緒じゃないんですか?」
「機嫌を損ねてしまって、一緒に来てくれなかったんだ。遅れて来るよ、多分」