EMERALD
笑っているが、相当堪えているようで、遥と名乗った男性は、肩を落としながらため息をついた
「そちらの可愛らしいお嬢さんは、どなたかな?」
「あ、私は・・・」
「羨ましいでしょう?」
レオナードが、世羅の肩を抱き寄せる
「残念だけど、僕には綾野がいるからね。彼女に勝る女性はいないと思っているんだよ?」
「相変わらずみたいだね、ハルカは」
レオナードが楽しげに笑っている
その間も、世羅は肩を抱き寄せるレオナードの手を意識していた