EMERALD
(離してほしい、かも・・・)
本音を言うと、このままでも構わない
けれど、心臓が耐えれない
真っ赤になって、世羅はうつむいてしまう
「男はそういうものだ。女には、一生かかっても勝てない。男は永遠に、女の虜だ」
「かもしれないね」
2人の会話は、女の自分が聞いても、いいものだろうか?
世羅はうつむきながら、そんなことを思っていた
高いヒールの靴の先を見つめて、逃げ出したい気持ちと戦う