EMERALD


身分も違う

立場も違う

住んでる世界も、見ている世界も

全てが違う


それなのに、うまくいくのだろうか?


落ち込む世羅の背に、優しい声がかけられた


「セーラ、寒くない?」

「殿下・・・」


レオナードの姿を目にして、世羅はうつむいてしまう


「どうかした?もしかして、船酔い?」


心配するレオナードの腕に、世羅が触れる


「セーラ・・・?」


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