EMERALD
「誰だって、食事を邪魔されれば機嫌も悪くないわ。貴女も早く、お昼食べなさい。時間、なくなるわよ?」
「あ、うん」
みちるは自分の席からお弁当を取ってくる
イスを世羅の机に向けて、偉そうに座り込む
「まぁ、婚約者とかいう話は置いといて、綺麗な子だな」
雑誌を手にとり、美優はパンを大口開けて食べる
「だよねぇ。さすがは貴族のお嬢様!」
「それは、関係あるの?」
みちるの言葉に、世羅が落ち着いて言葉を返す