EMERALD


《無理もないわ。何もかもが、突然すぎるもの。何より、殿下には思い人がいるし・・・》


ソファーに腰をおろし、エマは頭を抱える

本当なら、この手の役目はエマのような学生身分の少女が担うことではない

しかし、こんな酷なこと、友から言った方が、まだ傷は浅い

そう、議員たちは判断した


《けど、一国の王子だ。個人の思惑だけで、動ける立場じゃない》

《・・・・・・そうね。もう寝るわ、出ていって》

《添い寝してやろうか?》


< 455 / 627 >

この作品をシェア

pagetop