EMERALD
《無理もないわ。何もかもが、突然すぎるもの。何より、殿下には思い人がいるし・・・》
ソファーに腰をおろし、エマは頭を抱える
本当なら、この手の役目はエマのような学生身分の少女が担うことではない
しかし、こんな酷なこと、友から言った方が、まだ傷は浅い
そう、議員たちは判断した
《けど、一国の王子だ。個人の思惑だけで、動ける立場じゃない》
《・・・・・・そうね。もう寝るわ、出ていって》
《添い寝してやろうか?》