EMERALD


ただ、胸にぽっかりと穴が空いたようで・・・


「・・・・・・・・・はぁ」


イスに座って、世羅はため息をついた


「苺、足らないかも」


苺のパックを見つめて、世羅は小さく漏らす


───ピーンポーン


「・・・・・・・・・お客さん?」


鳴り響いたインターホン

世羅は立ち上がり、エプロンを取り、机の上に置いた


「は─い・・・!」


早足で、世羅は玄関まで向かった


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