EMERALD
レオナードが振り向き、ジャンに笑いかける
その微笑みが寂しそうに見えたのに、後ろからさす太陽の光で、曖昧のまま
《26日の朝、ホテルまで僕を迎えに来てくれ。そのまま空港に向かう》
《はい。・・・失礼、します》
静かに閉められた、部屋の扉
レオナードは、涙が出そうになるくらい、心が苦しかった
床に座り込み、深く重いため息を漏らした
誰かを思うだけで、こんなに苦しくなるものだろうか?
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