EMERALD
GARNETのような愛
12月25日
約束の日
迎えに来た車には、ジャンの姿があった
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙が重い
その沈黙を破ったのは、静かなジャンの声だった
「殿下は、明日国に帰ります」
「・・・・・・え?」
世羅が、うつむいていた顔を上げた
「いろいろ、あったんです」
「そう、ですか・・・」
世羅は再びうつむいてしまう