EMERALD


突っ込む気も起きなくて、世羅は本から顔を上げない


「でもなぁ・・・。私、英語苦手だし・・・」

「・・・・・・会ったこともないのよ?想像力が豊かすぎて、尊敬するわ」


呆れながら、世羅は顔を上げる


「夢くらい、見てもいいでしょ?」

「現実的なことを言っていたような気もするけどね」


視線を本に戻し、世羅はため息を漏らす


「お姫様になれるかもしれないんだよ?ずっとついて回ってる子だっているんだから」


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