EMERALD


その声に、シェリアが以上なまでに反応した


《リーザだわ。私、行くわね。また会いましょう、セーラ》


そう言うと、シェリアは急いでその場から逃げるように立ち去った


《シェリア様?!》


女性の声は、世羅のいる場所から離れていく

一人になった世羅は、緊張が解けたのか、肩から力が抜ける


「・・・なんだか、疲れた・・・・・・」


ベンチに背を預け、世羅は深いため息をついた


────ガサッ


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