EMERALD


眠る世羅を見つめながら、レオナードは幸福感と苦しみに包まれていた

彼女がいる

それは、幸福以外の何物でもない

けれど、それは同時に苦しみに繋がる


また、別れる時が来るのだろうか・・・?

来るだろう


怖い、怖い・・・怖い


眠る世羅の手を握り締め、レオナードは自らを襲う恐怖に耐えた


《・・・・・・セーラ・・・》


呟いて、レオナードは震えながら閉じていた瞳を開いた


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