EMERALD
「ありがとう・・・」
微笑んで、世羅は掴まれた手をするりと離した
「エマさんに会わないと。明日のこと、話さないといけないから」
「・・・エマなら多分、姉上の所にいると思うよ。案内しようか?」
「大丈夫。他の人に聞くわ。殿下は、まだ本調子ではないでしょう?休んでいないと」
ベッドに視線を向けて、世羅はにっこり笑いかける
「・・・・・・・・・そう、だね」
無理しながらも、レオナードは笑い返した