EMERALD


「じゃあ、私は行きますね」


扉を開けて、世羅はレオナードに一瞬だけ視線を向けて、すぐに逸らした

閉じられた扉越しに、レオナードの気配を感じる


「・・・・・・帰りましょう、私」


言い聞かせるように、世羅は呟いた

自身の胸に手を当てて、驚くほどに落ち着いた鼓動を確かめて、世羅はその場から歩き出した


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