EMERALD


本当に、スッキリとした顔をしている


《愚弟め・・・。意気地無しね》


シェリアが退屈そうに呟いた


《・・・・・・ここにいて。私、ちょっと急用が出来たから》


そう言うと、エマは風のように走り抜けた


《えっと・・・》

《お茶の相手、してくれる?》


困っていた世羅に、シェリアが笑いかけてカップを見せる


《・・・・・・私でよければ》


ソファーに座り、世羅はカップに紅茶を注いだ


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