EMERALD


ソファーから立ち上がり、エマは扉へ向かう


《初めから諦めて、自分の気持ちにも目を背ける貴方は、彼女には相応しくない。・・・明日、帰国させるわ》


閉じられた扉に、部屋は静けさを取り戻す


なんでも手に入る

そんな立場にいながらも、レオナードは本当に欲しいものが手に入らない


《・・・・・・・・・いたのか、エド》


音もなく開けられた扉に、エドが立っていた

複雑そうな顔をしているエドに、レオナードは首を傾げる


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