EMERALD
バスタブから出、バスローブを纏う母
威圧感がありすぎて、父親を前にするよりも緊張する
《私は、王子です。いづれ大公という身分をいただきます》
《そうだな。お前が結婚すれば、大公の名を与える》
シルヴィアの視線に、レオナードは固まる
《で、わざわざそれを言いに、私のバスタイムを邪魔しに来たのか?》
《・・・結婚の、お許しを》
《─────ほぅ。相手は誰だ?貴族か?それとも資産家の娘か?》