EMERALD
EMERALDの王子様
ウェディングドレスの裾を縫いながら、桐生 麗央音はシルヴィアに話しかける
《結婚式、1週間後だったかしら?》
《あぁ。4年も待つとは、レオナードは一途だな》
カップを置いて、シルヴィアは麗央音に笑いかける
《お前の息子とは正反対だ》
《はいはい。自慢の息子なのね》
麗央音は針をしまい、ソファーに座り休憩を取ることにした
《まさしくシンデレラストーリーね、その子》