EMERALD
《じゃあ、一緒に探しましょうか?》
笑いかけて、世羅は歩き出そうと辺りを見渡す
《もしもし、お嬢さん。迷子ですか?》
《えぇ、そうみたいで・・・。────レオナード》
《お帰り、セーラ。僕の花嫁》
女の子を抱き上げる世羅を抱き上げて、レオナードは幸せそうに微笑んだ
空から降るのは真っ赤な薔薇の花
赤い花びらが、宙を舞う
「何してんだ、マリア。結婚式に持ってく花だろ、それ」
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