EMERALD


「何が・・・見たかったの?」

「暮らし。この国の、国民の暮らしが、見てみたかったんだ」


王子様として来ていれば、確かに、見るのは難しい


「いつも傍に誰かいるから、見に行くことは出来ないけどね」


微笑むレオナードの瞳は、残念そう


「残念、ね・・・」

「案内してくれる?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」


幻聴?

かもしれない

だって、話が合わない


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