EMERALD
「プライベートだから。気にしないで」
にっこり、輝くような笑顔に、店員も見とれて動きが止まる
「服は適当に、ジャンが選ぶ。俺達はカツラ」
「僕が服を選ぶの?自信ないよ」
「だからだよ。お前のセンスは壊滅的だからな」
理由が失礼すぎる
「じゃ、カツラ選ぶぞ」
「私は・・・、必要ないわよね?」
顔を隠す必要はない
有名人じゃないから
「記念に買おうぜ」
「・・・なんの記念ですか?」
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