この瞬間までに


「おい!いつまで俺の顔見てんだよ!」


綺麗な涼平の顔に思わず
見とれていた私。


「すっ、すみません。」

「お前、もしかして俺にベタ惚れ?」


涼平はニヤリとしながら
私に聴いた。


「そんな事ありません!

わっ、私は奏麻くんが好きなんです!!」


一瞬自分が何を言ったのか
分からず、何故か口が勝手に
涼平が好きな事を否定してた。

「そっか。悪かったな」


涼平は少し暗い顔をして言い
私に背を向け歩き出した。


「ちょっと、どこ行くん?」

「出口まで案内する。着いてこい。」


ええっ?出口知ってるんかい!

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