キミまでの距離-アイ-
途中、和田くんが
私の横にすわってきて
「今日の亜依すっげーかわいい。
ずっと前から好きだった。
俺と付き合ってください。」
って小声で言ってきた。
その瞬間、かすかに上野の肩が
ピクンとうごいた。
私わ素直に
「ごめん。私好きな人がいる‥。
和田の気持ちは、すっごく
嬉しい。でも、ごめんね。」
って、言った。
でも和田は
「ずっと前から好きだったんだ。
そいつより、俺の方が亜依を幸せに
する自信あるよ!!付き合って!」
と半分、強引に言ってきた。
そうこうするうちに
「つきあって!」、「ごめん」の
やりとりが続き
上野が席から勢いよく立ち上がり
私の腕をつかんで
カラオケから走って出て行った。
私わ何が起きているのか、
まったく理解できなかった。