Morning moon
「若いっていいわよねー、えっちゃん?私たちもあんなだったかしら?」

「そうね、まぁ似たようなものじゃない?」

うふふっと母親同士は笑いながら懐かしむ。

父親同士は、もう車を運転することもないので、ビールを飲んでいた。

「いやーずっと運転してもらってしまって悪かったですね。ささ、どうぞ。」

奏美の父が剣の父にビールを注ぐ。

「あーこりゃすいませんね。なーに運転は好きですから、構いませんよ。」

しかし、この幸せな時間をぶち壊すような異変が、海の底で始まっていた。

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