Morning moon
「先輩どうしてここに?!」

奏美は興奮を抑えきれない。

「実は、あの海沿いのホテルを僕の伯父が経営しているんだ。だから夏になるといつもここに来てるんだよ。」

沙欄先輩が言うホテルとは、この界隈では一番ランクの高いホテルだ。
剣の親戚の旅館だって、結構レベルが高いが、それ以上。


「うわーーーーすごい!」

「ところで二人で遊びに来てるの?」

「いえ、家族と一緒です。剣の…あ、サッカー部の中津川の親戚が旅館を経営してて、子供の頃は毎年来てたんですよ。」

奏美が高台に見える旅館を指した。
< 106 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop