Morning moon
「いや、いいんだよ。二人とも無事だったし、でも気をつけた方がいいよ。夕方はガラの悪いやつが増えるから。」

「そうですね。もう今日は帰ろうと思います。」

「じゃあ危ないから旅館まで送るよ。」

「え?いいんですか?!」

「もちろん。お嬢様二人を危険な目に遭わせるわけにはいかないしね。」

奏美は舞い上がった。

舞い上がりすぎて、ついついオーラを出し、砂埃も舞い上げてしまった。

小さなつむじ風のいたずらで理華のワンピースのスカートがフワっとまくれ上がってしまった。

「キャッ。」
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