Morning moon
実は理華は卓球が得意だった。
その事をたぶん剣は知らない。

ニヤリと心の中で毒づく奏美

(理華に勝てるわけがない!)

「じゃあいくね、剣ちゃん。」

理華は遠慮気味にサーブした。

「よしこい!」

気合いの入る剣の脇を、球がかすめていく。

理華の放った球は、孤を描き後ろの壁へぶつかった。

「なんだ…これ…?」

「あ、ごめん…。」
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