Morning moon
「剣は関係ないですってば。」

「そうかな?彼はいつも君のこと見てるよ。」

「え?!」

まるで気付かなかった。

近くにいすぎて見えてない。

「気付かなかったの?」

「はい…だって私、そんな風に見たことないし、それに理華は剣のことが…。」

「なーるほどね。それで僕を誘ったんだ。」

「あ、あのそういうつもりじゃなくて…私も先輩と散歩したかったし…。」

「ありがと。誘ってくれて嬉しかったよ僕も。」

「本当ですか!?」

奏美は舞い上がった。

ついでに砂浜の砂も舞い上がった。
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