Morning moon
「お前何言い出すんだよ…お情けなら要らないぞ。」

「そんなんじゃない!私ずっと…剣ちゃんだけを見てたんだから…。」

「理華…。ごめん…今はまだショックが大きすぎて何も言えねーよ。お前まで傷つけたくないからよ。
悪いけど今は俺を一人にしてくれ。」

「剣ちゃん…。」

そんなことになってるとは知らない奏美は、飛び出しそうになる心臓を必死に抑え
ついでに何かしでかしてしまいそうなオーラを封印し、先輩に肩を抱かれていた。

(どうしよう…どうしよう…剣を挑発するためとはいえ、この状況…やばすぎる!)

その時先輩の足が止まった。
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