Morning moon
「古いけど、ものすごく質のいい生地だね。」

「ええ、大切に取って置いたんですって。」

「親父に良く言っておくよ。特に丁重に扱えってな。」

「ありがとう。デイビスも早く魔法使えるようになるといいわね。」

「そうだな。俺もがんばらないとな。」

なんか二人の世界に入り込めない自分がいた。
やっぱり奏美はクォーターなんだ。純血じゃないんだという空気を感じてしまった。

「あ…じゃあ私そろそろ行くね。」

「そうかい?またおいで。」

「また学校でね。」

「うん、それじゃ。」
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