Morning moon
魔法界の森の中の家までは、しょっちゅう来ているが、町に出ることも城へ向かう事も、かなり長いことしていなかったサンドラ。

町では皆が陽気に声をかけてくれた。

「サンドラさん!久しぶり!元気かい?」

「あー元気だよ。最近は孫が世話になってるね。」

「ああ奏美ちゃんだろ?元気のいい子だ。クリーニング屋のデイビスが同級らしいよ。」

「そうだってね。奏美からも聞いてるよ。」

話題は奏美の事が多かった。

それだけ奏美は魔法界で認知されつつある。

本人が思っているほど、純血だのクォーターだのってことは問題はないのかもしれない。
< 170 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop