Morning moon
奏美は、今自分に起きたことを信じられずにいた。

でもおばあちゃんが言う事だし、間違いないはず。

ふと気がつくと、掌の発光は治まってきている。

奏美は不安な気持ちを解決できないまま、階段を上がり部屋に戻った。


今の話を信じろと言われても、すぐには信じ難い。

自分の中の何かが変わった実感もない。

手は同じ様に動かせる。目だって普通に見えている。

(私の何が変わってしまったの…?)

不安ばかりが押し寄せてきた。

「考えすぎるのはやめよう。」

奏美は、ベッドの中に潜り込んで、無理やり目をつぶった。



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