Morning moon
この時から人間界で起こっていた異変は、一切なくなった。

ある日、剣が奏美を屋上に呼び出した。

「何よ?こんなとこに呼び出して。」

「わりーな。」

「それで?」

剣は何か言いたげだが、なかなか言い出せずにもじもじしていた。

「なんなのよ!私忙しいんだから。」

「ごめん…あのさ。最近おかしなことが多かっただろ?」

「ああ…ここのところ何も起きてないけどね。」

「いや、一時休戦なのかもしれない。」

「休戦って誰が戦ってんのよ?」

「俺だ。」

「はぁ?」
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