Morning moon
しかし時既に遅し…

「こら!そこ!しゃべるな!」

怒る声は、男の人そのものドスが聞いてて怖いくらい。

「すみません…。」

奏美は消え入りそうな声で答えた。

「ここでは一言一句無駄な話はありません。一文字聞き逃したことで、一文字分の呪文が抜けおちたらどうなるかわかりますか?」

「えっと…効果がありません。」

「それだけではありませんよ!効果がないならまだよろしい!全く別呪文になってしまったとしたら?」

「それは…。」
< 186 / 458 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop