Morning moon
理華にとって剣が奏美に告白したという事実は、大越理華人生最大のどん底だった。

正直奏美と距離を置こうかと思った。

奏美を目で追う剣を見るのはツライ…

そんな剣を目で追ってる自分が情けなくて…

奏美が親友じゃなかったら良かったのにと何度思ったことか。

でも奏美に励まされ諦めないでがんばろうと思い直していた。

「よし!食べよう!私デザートも食べちゃおう!」

奏美は気分が良かった。

これで剣と理華が上手く行ってくれれば、少しは気が楽だ。


高校2年生というのは、たぶん高校生活で一番充実する一年間だ。

不慣れな1年生の時よりも、受験で縛られる3年生よりも、何よりも自由で何よりも強い。

何でも出来そうな気がする魔法の学年。
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