Morning moon
会話はあまり続かず、いつの間にか土手沿いまで歩いてきた。

雨はいつの間にか止んだ。

先輩が傘をたたんだので、私の頭上は息苦しさから少し解放された。


土手は雨が上がったので、少し賑わいを見せていた。

ランニングする人や犬の散歩。

晴れていればもっと人出がある。



土手を歩いていた奏美は変なものを発見した。

見えている景色の一部が綻びのようになっている。

目をこすってみた。

それでもそれは変わらない。

(なんだろう?)
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