Morning moon
家に帰ってきて、今日のことをおばあちゃんに話した。

「それでね。なんか空間に綻びみたいなのが見えたの!」

「それは魔法界と人間界を繋ぐ綻びだね。」

「ええーーー!?そうなの?」

「ああ、そこのクローゼットも魔法界に繋がっているだろう?それと同じように、繋がってる部分が綻びみたいに見えるんだよ。」

「じゃああそこから魔法界へ?」

「たぶん行けるはずだよ。」

「でもあんな場所にあったら、いろんな人間が行っちゃうじゃない。」

「それは大丈夫。あの綻びは、魔法使いにしか見えないんだ。それが奏美にも見えたということは、お前も一人前になった証拠だよ。」

「そうなんだ。なんかちょっと嬉しいな。」

「でも綻びがあるということは、そこから出入りしてる魔法使いがいるということだね。」

「へぇー。」
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