Morning moon
クローゼットから戻ると、おばあちゃんがいた。

「おばあちゃん!どうしよう?!理華が…。」

「今聞いた。早くしないと時間がない。おや?その葉は?」

「あ、これ!森の中でもらったの!早くおばあちゃんに渡せって!」

「よし、これがあればあの子は助かるよ。」

おばあちゃんは、奏美から葉を受け取ると、すりつぶしてその汁を理華の口に含ませた。

「ん…ごほっごほっ!うわっ苦い…。」

「理華!」

「奏美…?私…あれ?口の中がすごく苦いよ…。」

「大丈夫かい?ちょっと貧血を起こしたみたいだよ。口の中が苦いのは、きつけ薬を飲ませたからね。」

おばあちゃんがナイスフォローをした。
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