Morning moon
「奏美、良くお聞き。魔法界にあるものは、人間界にあるものと成分も違えば効能も違う。
たとえ似たようなものであっても、人間には毒になるものがあるんだ。
その逆もあって、魔法使いに有毒なものもあるんだよ。
だから迂闊に物を持ち込んだりしてはいけないよ。」

「はい…。」

「あの蜜はね、魔法使いの命の源。でも人間には単なる毒でしかないんだ。
あのまま放置したら、間違いなくあの子は死んでいた。」

「そんな…。」

奏美は身体の震えが止まらなかった。
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