Morning moon
魔法学校に入学する時期っていうのは決まってないから、突然新入生が現れることにも皆慣れていて、奏美が初めて教室に入った時も大した反応はなかった。

クラスには、幼稚園くらいの子から、大人まで本当に様々いる。

始めての教室は、転校経験のない奏美には、かなり恐怖だった。

「今日から基礎クラスに入る、相葉奏美さんです。」

「あ・相葉奏美です。クォーターですがよろしくお願いします。」

基礎クラス担当の講師から紹介された後、とりあえず一番後ろの席に座らされた。

右隣は、奏美よりもずっと年上な感じのおじさん。

左隣は、たぶん奏美と同じくらいの女の子。

当然、左側の女の子に声をかけた。
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