Morning moon
するとそこにはどういうわけだか、体操部の練習用マットが敷かれていた。

奏美はもつれる足を引きずり、階段を駆け降りた。

「理華!」

マットの上で気を失っている理華に駆け寄る。

「理華!しっかりして!」

理華の呼吸と怪我がないことを確認すると、奏美は辺りを見回した。

(どうしてこんなところにマットが?!)

遠くの方から男子の声がした。

「おーい!あったぞ!」

体操部の男子が二人こちらに向かってきた。
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