Morning moon
魔法学校では、着々と力をつけていた。

ミリーやロランにはまだ追いつかないものの、クォーターとしては近年まれにみる成長ぶり。

ミリーは口は悪いけど、ロランの言った通り根はやさしい子で、実力をつけた奏美を認めてくれた。

「奏美。そろそろ杖を買い替えた方がいいんじゃないの?いつまでも桜の木じゃ上級魔法には耐えられなくってよ。」

ミリーがアドバイスをしてくれた。

「そうかなぁ…またリチャードさんに相談してこようっと。」

「そうね、早くなさいな。」

「奏美はリチャードさんのところで杖を選んでもらったんだ。」

ロランが割って入ってきた。
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